羅針盤(KASEN COLUMN)

KASEN COLUMN 

毛筆・左払いミニ講座

華仙使用:レインボー鉛筆
華仙使用:レインボー鉛筆

生徒に〝左払いが難しいです"とよく言われます。たしかに左払いは基本中の基本点画です。
一般的な用筆論で「筆は真っ直ぐに立てハの字に構え穂先は上を常に走るように」とあります。
私は「進行方向左側の毛を走らせよう。穂先は上を常に走るように」と話します。
イメージトレーニングの先にある具体策として、レインボー鉛筆の使用がとても効果的です。例えば、左払いは赤で書き右払いは緑を使う。

華仙使用:楷書筆鼬毛
華仙使用:楷書筆鼬毛

我が家の五歳長女はこれを「人」や「水」などの漢字で画ごとに色を変え、用筆そのものの動きで書かせてます。今度はこれを強く意識して筆ペンで書いてみます。

するとどうでしょう。
・・・理解できたと思います。

特に払いの最後は重要です。
用筆は人のコントロールですが最後に仕事をするのは「毛」です。最後の微細な「ヌケ」や「カスレ」そして「キレ」は偶発的な要素がありますが、次第にこれもコントロール出来るようになります。
私はこの用筆に持論があります。最大ポイントは人差し指です。指の左側、右側を意識するだけで効果は3倍になります。全てではないですが毛筆は人差し指そのものなのです。

 

理論は講師・書き手によっても異なるものです。

私も長い間自分のものとし培って来ましたー


華仙会はこの用筆法を一義にしたいものですね。