落款とは、「落成 款識[らくせいかんし]」の略で、書道の作品、絵画などが完成した時、作者が署名捺印することです。
「款識」とは、刻み込んだ文字のことです。
「款」は、凹字(陰文、白印)を、「識」は、凸字(陽文、朱印)をいいます。
書道の場合、正式には、関防印・白印(姓名印)・朱印(雅号印)の三つの印、三顆[か]、を捺印しますが、作品によって一顆にしたり二顆にしたりとします。
関防印(または引首印)とは、作品の右上に押し、初めのしるし(もしくは飾り)とします。
お好みの、詩句や熟語、禅語(禅宗における先人達の言葉)、吉語(人間の幸福・富・生命の永遠なることを願う言葉)が使われます。
「朱印(朱文印、陽刻)」は、凸型に彫り、文字が赤く写る印鑑です。主に雅号を彫刻、または、雅号がない場合、名のみを彫刻します。
●落款印の大きさは、紙の大きさに合わせて、以下の目安で作ります。
紙の大きさ |
サイズ |
ハガキ・短冊 |
6mm~12mm |
色紙 |
9mm~15mm |
半紙 |
9mm~15mm |
全壊紙 |
12mm~21mm |
半切1/3・1/2 |
12mm~21mm |
半切(条幅) |
15mm~24mm |
聯落ち |
15mm~30mm |
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